コロナ禍の中での奉仕活動 高等学校吹奏楽演奏会開催
福岡玄海ライオンズクラブ(53人)は8月23日、福岡サンパレスホテル&ホールにて、青少年育成支援活動の一環として高等学校吹奏楽演奏会を実施した。
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、今年開催が予定されていた高等学校吹奏楽部コンクールは、全国大会、九州大会、地方予選大会の順に中止が決まっていった。そうした中、コンクールを目標にがんばってきた生徒たちのために何とか発表の場をつくってあげたいと、今年が高校生活の最後の年となる3年生を中心に、規模を小さくし、方法を工夫して発表会を開催することにした。
開催においては細心の注意を払い、感染防止対策として次のことを実行した。
1. サーモグラフィーによる体温確認とスムーズな入場
2. 接触の特定を可能にするため、指定入場券に必要事項を記入
3. 観覧者はマスク着用及び手指消毒を厳守
4. 会場スタッフは上記に加え、フェイスシールドを着用
5. 会場扉は常時開放し、外部に面する出入口や窓も随時開放
6. ステージを通常よりも広く使い、演者同士が密にならないよう工夫
7. 観覧出来るのは発表校の関係者と保護者家族のみで、終了後はすみやかに退場
8. 演奏者の入場口と退場口を分け、出入りの際に密にならないよう工夫
9. 各校演奏終了ごとに関係者全員が消毒を行い、強制換気を実施
演奏会に参加した大勢の生徒や保護者、学校関係者からは、感謝の言葉を頂いた。ある吹奏楽部副部長の生徒は、「皆で演奏出来る喜びと、3年間の努力を思いっきり出せた」と笑顔。舞台袖から見守った同部2年生の後輩部員は、「大変な時期を乗り越えた先輩たちの音は、ありきたりな言葉に出来ない感動があった。私たちもがんばります」と目を潤ませていた。また会場内に「令和2年北部九州豪雨災害募金箱」を設置したところ、多くの方が募金をしてくれた。
この演奏会は入場無料で開催。資金は、演奏会パンフレットへの広告掲載を募り広告収入を主な財源とした。また当クラブが所属する337-A地区(福岡県)はコロナ禍の中での奉仕活動支援のために助成金を設けていたので、これを申請した。
福岡玄海ライオンズクラブが主体となって企画したこの事業。演奏会が終了してから2週間程はクラスター発生の連絡が入るのではないかと不安だったが、幸いそうした連絡が入ることはなく、胸をなで下ろした。多くの関係者やライオンズ・メンバーに応援頂き無事に終えることが出来、心から感謝申し上げる。
2020.11更新(会長/矢野靖彦)
ライオン誌日本語版ウエブマガジン
福岡玄海ライオンズのメンバーと共に開催させていただいた「高等学校吹奏楽演奏会」の活動報告がライオン誌日本語版ウエブマガジンに掲載されました。その紙面を紹介いたします。